11時、ドラム式の洗濯機に2日分の洗濯物を投げ込み、
オートマティックで洗濯をしてくれると言う丸いボタンを押す。
ゆっくりとモーターが回る準備をして低くあたたかなあの音を立てる。
私はこの音が好きだ。
時間と人が許すならあの音がしている間は
暖かい洗濯機にもたれ掛かり,
飲み物を用意して本でも読んでいたい。
以前作った'Air From January'という曲のイントロにも使っている。
あれは近所にあったコインランドリーでDATにレコーディングした音だった。
モーター音と水音。
そこには洗剤のクリーンな香りが熱風に混じる。
今日は朝から泳ごうと思っていたのでその用意をしていた。
東京ではジムのメンバーではないのでトレーニング用の
イルカの様に黒光する水着を私は持っていない。
ニューヨークの住まいであったブルックリンでは
歩いて5分のアトランティックストリートにYMCAがあって
私が唯一所有していた写真付きメンバーズカード。
ヴィクトリアシークレットのメンバーズカードは誕生月にディスカウントしてくれる。
でも写真は付いていない。
毎晩の食事を作る材料の買い出しの前や
当時,連載していたテキストに煮詰まったときになど
ポケットにメンバーズカードとたくさん鍵の付いたキーホルダーと押し入れ、
週に3、4度、3時を過ぎた比較的空いている時間帯に
1時間泳ぎ、30分サウナで体を温めたしっかり汗をかいた。
その時も今日も,ビキニしか持っていないという事実に片目を瞑って用意をした。
ゴーグルにスイミングキャップ、
タオルは持っていくんだっけ?
即断、持っていかないことにした。
家の裏手に大きな公園があり、区営の体育館やテニスコートが含まれている。
最近、家の前に、新しくその公園の続きができて
雪が降り積もった1月のある日に、春めいた日ざしのここ最近の日々にも
子供達の遊ぶ声が開けた窓に届く。
祖父が生前、この公園の立ち上げのプロジェクトに関わっていたので
公園の名称が書かれている木版には、祖父の丁寧で美しい文字でその名前が書かれている。
たまにその前を通る時は、足を止めその文字を眺める。
とても誠実で実直な文字に向き合いに行く。
この区営のプールは子供の頃は私自身、良く利用していた。
年の少し離れたいとこが夏休みに泊まりに来たときなどは、プールで遊び泳ぎを教えた。
大人になってからはここで泳ぐ事は、気が向いた時に利用する程度になっていた。
久しぶりに訪れたその場所はライフガード以外、時間が止まったみたいにそのままだった。
多少、壁の所々は経った月日の分だけ汚れていたが
はじめからその場所は汚れていたような安定感と他人事が入り交じった距離感でそれは汚れていた。
¥300の大人のチケットを買い受付で利用の説明を聞いた。
階段を下り地下のプールへ向かう。
靴をしまうビニール袋を受け取り、
スタッフの女性が座るテーブルやその近くに使用済み、使用前のタオルの山を探す。
ここで質問をしなければ、次にスタッフの方に会うのはプールサイドで水着に着替えた後だ。
更衣室に向かう途中、やはり聞いてみる事にした。
「タオルは持参するのでしょうか?」
「そうです。こちらは初めてのご利用ですか?」
「とても久しぶりです。家が近いのでタオルを取りに帰ってまた戻ってきます。」
そういってビニール袋を返した。
家に帰ってタオルを掴み、トートバックに入れる。
洗濯機が順調に回っている音を後にして、プールに向かって走りだした。
先ほどの手順をもう1度はじめから通って、先ほどの女性からビニール袋を受け取る。
「ほんとに近所なんですね。」女性の語尾に笑い声が混じる。
「はい、ホントに近所なんです。」そういって、私も笑った。
真昼の1時間前の日差しがプールに差し込み、水面を照らしていた。
人がまばらなプールには数人の主婦と男性と老人が泳いだり歩いたりしていた。
コースに体を沈める。
先客の50代らしき女性はゆっくりと同じペースで2本のコースを往復していた。
何本泳ぐという目的はなく泳ぎ始める。
洗濯機が回り続けている間は、泳ぐと決めているだけ。
私は、泳ぐ事が好きだ。
昼夜問わず、水の中に居るという行為が好きだ。
趣味というほどではないが、泳ぐとやっぱり好きだと思い出す感じだ。
子供の頃はスイミングに通っていたが選手になる実力はなくても泳ぐ事は楽しかった。
幼稚園の頃にスイミングに通っていたがバタ足の練習をした記憶しかない。
私の通っていた小学校はとても水泳が盛んな学校で上級者は学校の運営する水泳クラブに入れた。
夏休み、クラブが終った後友人と帰るその道では
ありあまった夏の子供のエネルギーで泳ぎまくった体に吹く風が何とも言えず気持ちよくて
私はあれで泳ぐ事が好きになった。
体験としての緊張と緩和。
始めのうちは久しぶりだったので心拍数が上がるまでゆっくりと泳いだ。
たまにお先にどうぞ、と女性にコースを譲り休んだりしながら。
30分泳ぐと休憩の笛が鳴り、ベンチに腰掛ける。
明かりがついていたサウナでも入ろうとドアを開けると空気が冷たい。
スタッフの女性に「サウナ、使えますか?」と聞くと
「やっているんですけど、サウナではありません。室温をとても下げてあります。」とのことであった。
あきらめてベンチで過ごす事にした。
何度か往復しているうちに2本あるコースの光の入り具合がそれぞれ違うので
単調な中に楽しみを見つけリズムが生まれた。
こうなってからの人の集中力にはいつも驚かされる。
次々と開眼し泳ぐ事が1つのまとまった行為になる。
その日はたくさん泳ぎたかったのでブレストを中心に泳いでいた。
目線はまっすぐと先に見える1点の黒いラインと見つめ、
体はまっすぐと黒くのびた1本ラインの上を泳ぐ。
水を掻く指が水面に同じ模様をくり返し作る。
小さな波と波が視界に現れ、分け隔てまた馴染む。
フォームに集中して普段意識していない筋肉の動きを感じる。
水流が音を作り、吐く息に混じる。
しっかりと水に浮かぶ。
心拍数が安定している。
同じペースで、休みなく泳ぎ続ける。
時計を見ると、あと15分ほどでちょうど1時間だ。
洗濯機は脱水が終っている頃だ。
残り5分で1時間のところで上がり、コインロッカーの88番の前で着替えを済ませる。
鏡に映った私の顔には若干目の周りにゴーグルの跡がついていて
「どうしたものだろうか。」と見つめてはみたものの
時間が経って消えるのを待つしかないので近所だし、忘れる。で手を打った。
家に帰ると、洗濯が終っていた。
バルコニーにしめった洗濯物を干してしまい、シャワーを浴びた。
バスルームの鏡の前に立つと目の回りに出来たジャッカンパンダなのよね。
といったゴーグルの跡はもう消えていた。
先週、18日の月曜日が終わりその辺りから日にちと曜日の感覚がずれ始めてた。
時計代わりの携帯を見ると私の水曜日は木曜になっていた。
一日なくなった感覚のまま、世間的にはきっと火曜日、きっと水曜日、、、その感覚をキープしながらスケジュールをこなした。
しかし携帯のカレンダー機能を何度か確認したが、
私の20日は木曜日でアラームも使えなくなっていた。
私の一日がどこかに消えてしまった。
という感覚は例えばまだ若さを持て余していた頃に寝ない1日があって、
次の日が起きたら夜だったときや
日付変更線によって一日減ったり増えたり、理由があった。
今年はうるう年と聞いたのでそれが理由なのかと思ったが,
一日増えるだけで減るわけではない。
安定した毎日に突然、日付と曜日が合わなくなり
自分が存在しただろう一日の記憶がまったくない日が現れる。
ちょっとした違和感の中、誰に話すこともなく普段通り過ごし
毎日何度も見る自分の携帯の日付やカレンダーが
やはり世間とは一日ずれていることを確認する。
どこかへ行きたいと強く願いすぎたことによって、
ワープでも経験しているのだろうか。
もう一度携帯のカレンダー機能を確かめる。
2098年2月22日金曜日。あれ?2098年??
私は90年後のカレンダーで何日か過ごしていた。
そうか、90年後の今日は金曜日なのか。と感心していた。
日常の積み重ねで生まれた思い込みと記憶。
それは時として偏見とも呼ばれる。
安定の中に現れる歪み。
物語のヒントである。
どこかに行きたいのはしょっちゅうだけど,
まさか90年後に飛ばされるとは思ってもみなかった。
こういう旅もたまには、いいですね。
さて、series ,boutique s style ‘NewAgain ’。
本日はリアル’70sの目の覚めるRedBoots。
友人のBasaBasaのママが昔、
履いていたものをブーツ好きの私を見て彼女がプレゼントしてくれたもの。
その日の朝は、気に入っていたブーツのジッパーが壊れて、
また探さなくっちゃって思っていたところに届いた素敵なブーツ。
保管状態がとてもよく、こういったところに育ちの良さって出るなと感心。
Basa FamilyにThank You So Much!存在感のある赤いブーツなので
軽い素材の軽い色でコーディネート。
FooたんのLiniEと展示会をしていた
JUN OKAMOTOのS/Sで付けたMyGirl, chikaとおそろいのシフォントップス。
先日、ミーティングのとき同じタイミングでこれを着て同じカウチに座っていたので前に座っている人はシンメトリーでしゃべり続ける同じ服を着た私たちのビジュアルが楽しそうでした。
赤いブーツで街を歩く。
いつもとちょっと違う角度が見える。
3/2に行われるイベントで久しぶりにみなさんに会えるのが楽しみです!
映画館のシートでアンプラグド ライブ見るのも(歌うのも)大人っぽくて楽しそうですよね。
チケット取ったよ! ってコメントがこんなに嬉しいのも久しぶり。
遠方からいらっしゃる方も居るようで、ほんとにありがとね☆
私もジェシー・ハリスやアイダのライブが見たくてニューヨークに行きました。
天気いいといいねー。
only 6 more days!I can twait,don t you??I wanna dance with you;)C ya!xxMariMari
please check it!
MariMari official blog
http://blog.whereismarimari.com

「人のセックスを笑うな」
5年ぶりに見に行った映画でした。
サントラから入って、毎日聞き続けているうちに見たくなって。
映画そのものもとても好きだったし、動くMariMariさんを見ることができて嬉しかったです。
映画の中でも青い服でしたね☆
このたびのミニライブ、きっと素敵な夜になるでしょうね。
またこのブログでの報告を楽しみにしています。
それでは。
いつか歌ってる姿がみられるといいと願いつつ。
私も小さい時水泳を習っていて、選手育成のコースの手前で断念しました(その時は体力の限界を感じ)。
未だにあの塩素の独特の香りを嗅ぐと、それが例え洗剤等であってもプールサイドに呼び戻されます。
今回のお洋服の軽い素材は春らしいですね☆先日の春一番は強風過ぎて辛かったですが、近くに暖かい日々が迫っていると思うとワクワクして来ます♪♪
あと3日でmarimariさんに会えるんだなぁと思うと、ひょんなことから上京生活始められたことにとても感謝する私です!
彼女を作る具体的実践的方法
彼女の作り方研究会
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